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やぶはら祭りは地域循環の要なのだということ。

2024年のやぶはら祭りも無事に終了しました。

500年以上の歴史をもつお祭りですが、
担い手不足に常々直面しながらも、
祭り好きの地元若者たちによって
しっかりと受け継がれています。

やぶはら祭りと言えば、酒飲み祭りと言われるほど、
氏子の皆々はあちらこちらで御神酒を頂戴しながら、
お神輿や獅子屋台を運行します。
神社に奉納されたお酒も直会などで氏子に振舞われ、
そのご利益をいただきます。

祭りは地域に人を集め、
地域経済を回し、
地域を繫栄させる、
まさにそんな役割を担っているのですね。

神様のご利益をいただき
幸せに暮らすことを願うものと思っていましたが、
それは自分たち自身で幸せに暮らす
循環を作っていくことなんだと感じます。

正直、「木祖村って子どもこんなにいたっけ?」って思うくらい
祭りの2日間は子どもも多くて賑やかです。
もちろん帰省してくるファミリーもいるので、
いつもより多いのは当然なのですが。

その子どもたちに出来るだけ木祖村に残ってもらう、
帰ってきてもらう、離れても関係し続けてもらう、
魅力ある地域づくりをしていきたいし、
そうして行くのが私の役目であり、今がラストチャンスです。

古来より、神事(祭り)と日本酒は
とても密接に関わってきています。
当社の創業が1650年ですから、
それ以前に神社へ奉納していたお酒は
どのように調達して(造られて)いたのか
興味があるのですが、
やぶはら神社では酒造りをしていたという記録はないようで、
これから調べる必要がありそうです。

44年間触れ合ってきているやぶはら祭りですが、
祭りを受けて初めての感覚を抱いています。

ここ最近、キーワードになりつつある
「地域インフラとしての酒蔵」の在り方と
つながるものを感じています。